2012/12/04
「さよなら無人島」
無人島生活が終わった
昨年の夏から始まったこの生活
ひとつひとつを思い返そうにも
映像が海底に映る光のように揺らめいて
寄せては返す漣のように浮かんでは消えてゆく
水面の煌きも
星々の顰めきも、今は遠く
ただ、記憶の波間に身を任せて
2012/11/23
2012/11/14
2012/09/25
2012/09/14
2012/09/03
2012/09/02
「探検」
昼間、浜で独り
ギターを弾くのも本を読むのも飽きてしまい
久しぶりに探検に出かけました
あらためて見ると変な地形
シチヘンゲ(外来種)
道無き道を歩いて、帰宅
毎日毎日
陽が昇っては、沈み
月が昇っては、沈み
潮が満ちては、引き
眠りについて、起きて
食べて、出して
また眠って
回るよ回る
地球は回る
って感じ
2012/09/01
2012/08/21
「あのとき」
帰路を急ぐ船は、雨雲の淵をなぞるように走っていた
船尾の方で、水揚げされた鮪のごとく眠っていたところを
降りかかる波しぶきによって目を覚ました
体にまとわりつく潮風が少し冷たい
起きあがってみると、西の空に夕陽が、東の空に虹があった
それらは、低く垂れこめた積乱雲と群青の海との間で
それぞれの方向を目指していた
雲から流れ落ちるスコールをフィルターに、
陽は喩えようのない滑らかな光を放ち、
近くの雲を真朱色に
遠くの雲を金色に染め始めていた
水平線あたりに佇む雲の群れを眺めながら、
黄金の毛並みをもった空想上の動物たちが
物憂げに自らの寝床にかえってゆく様を想起する
昔何かの小説で読んだ気がするのだけど、あれは何だったっけ
ふと焦点を外すと、水彩の虹を真横に流したような配色の空
三日月がひかえめに空を切り取り
寡黙な雲がゆっくりと夜を追いかける
しだいにあたりが暗くなり始め、空と海の境界が消えるまでの間
しばらくそれを眺めていた
一瞬、その場にあるあらゆるもの
― 月も雲も、船縁を滴る水滴も、間隔にひそむ余白でさえも ―
それらすべてが在るべき位置に在り、
ひとつの作品になったかのような感覚を覚える
「ああ、なんで今カメラを持っていないのだろう」
と少し後悔したが、いつかまた思い出すであろう”あのとき”を想えば
それはそれでよかったのかもしれない。
船尾の方で、水揚げされた鮪のごとく眠っていたところを
降りかかる波しぶきによって目を覚ました
体にまとわりつく潮風が少し冷たい
起きあがってみると、西の空に夕陽が、東の空に虹があった
それらは、低く垂れこめた積乱雲と群青の海との間で
それぞれの方向を目指していた
雲から流れ落ちるスコールをフィルターに、
陽は喩えようのない滑らかな光を放ち、
近くの雲を真朱色に
遠くの雲を金色に染め始めていた
水平線あたりに佇む雲の群れを眺めながら、
黄金の毛並みをもった空想上の動物たちが
物憂げに自らの寝床にかえってゆく様を想起する
昔何かの小説で読んだ気がするのだけど、あれは何だったっけ
ふと焦点を外すと、水彩の虹を真横に流したような配色の空
三日月がひかえめに空を切り取り
寡黙な雲がゆっくりと夜を追いかける
しだいにあたりが暗くなり始め、空と海の境界が消えるまでの間
しばらくそれを眺めていた
一瞬、その場にあるあらゆるもの
― 月も雲も、船縁を滴る水滴も、間隔にひそむ余白でさえも ―
それらすべてが在るべき位置に在り、
ひとつの作品になったかのような感覚を覚える
「ああ、なんで今カメラを持っていないのだろう」
と少し後悔したが、いつかまた思い出すであろう”あのとき”を想えば
それはそれでよかったのかもしれない。
2012/08/20
2012/07/30
「夏、無人島」
一昨日、今期初のケータ仕事から帰ってきました
約3ヶ月ぶりのケータ
穏やかな春を越え、海も空も山も輪郭や色彩がくっきりとし
すっかり夏の島に変わっていた
今期は急遽調理担当になりました
朝4時前に起きて20人分のご飯を作り、
7時に仕事に行く皆を見送ったあとは
皆が帰ってくるまで一人で無人島で過ごす
素っ裸で海に飛び込んだり
大声で叫んだり
踊ったり
ひと通り気違いじみたことをやったあと
独り少し虚しくなって服を着る
あとはギターを弾いたり
ハーモニカ吹いたり
歌ったり
昼寝したり…
とても自由気ままな生活を送っています
夕焼けは相変わらず、思わず笑ってしまうような美しさでした
晩ご飯の片付けが全て終わった20時過ぎごろに
満天の星空の下、一人で入る海風呂も格別です
そんな感じで
去年とは少しちがった、無人島の夏を満喫しております
2012/05/13
「無人島、春」
10日から3日間、聟島列島にてアホウドリ調査の手伝いに行ってきました
といっても、自分は設営班だったため調査班が調査に行っている間はずっとフリータイム
あまりにも暇過ぎたので漂流物をかき集めいかだを作りました
日中の海はだいぶ青々としてきましたが、それでもまだ泳ぐには少し冷たいです
珍しくミルクティのような霞んだ夕日が見れました
まだまだ春ですね
アホウドリの個体数は年々順調に増えているようです
よかったよかった
次のケータは6〜7月になりそうです
楽しみ!
2012/04/12
「ラスト無人島」
一昨日、今期最後のケータから帰ってきました
最終日は仕事を早めに切り上げて、媒島や聟島、普段は上陸することのできない鳥島を探索
潮が引いたときに姿を現すハマサンゴ
磯には不思議な生き物がたくさん
タコ獲ったどー!
潮が引いたタイミングを狙って鳥島上陸!
クロアシアホウドリが気持よさそうに飛び回っていました
普通はあまり近くで見ることの出来ないコアホウドリも
去年の冬に生まれたヒナたちも元気に育っていました
キュート!
かつてノヤギの食害で減少していたオオハマボッス(手前の白い花)も見ることができました
崖に挟まれた岩があったらとりあえず乗ってみたくなりますよね
夜は浜でバーベキュー
満点の星空の下で楽しい仲間と美味い飯と美味い酒
とれたての海の幸は絶品でした
次回の夏のケータが待ち遠しいです
はやくこい、夏!
2012/03/19
「父島ドライブ」
今日は軽トラで父島一周ドライブ!
天気は快晴
気温も20度を超え、春一番のような南風が吹き抜ける最高のドライブ日和
薄い光のフィルターがかかったような淡い色彩は
たぶんこの季節にしか見られない
ここで食う弁当のウマさったら!
モモタマナの木
色、形、名前すべてがなんか可愛らしい
この青空を背景にモモタマナを見上げたときの色は、
島にある好きな配色のひとつ
島のビーチをひと通り回ったあと、夕日を見にウェザーへ
珍しく観光船の出港と重なって綺麗でした
裸足で感じる砂浜の熱さに少しだけ夏の記憶が蘇った、
そんな一日でしたとさ
2012/02/17
「無人島生活、再び」
今月からまたケータが始まりました
「帰ってきたなぁ」
というのが島に着いたときの気持ち
海底まで透き通った水
波の音とアホウドリの鳴き声
潮風に混じってかすかに漂う一足早い春の匂い
季節の移ろいによって生じた微妙な差を
五感MAXで感じるとともに、
島という存在は何ひとつ変わっていないなぁ
なんて思ったり
イカ刺しうめぇ〜
なんて思ったり
日々を過ごしていると、
以前よりも島の一部になれている気がした
まぁそんなこんなで楽しく生きてます
あ、最近は鯨のジャンプを撮ろうと必死になっております
乞うご期待!\(^o^)/
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